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━┛━┛━┛━┛ 2007/10/04 第十六号
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□■□ エイズ孤児の今がわかる!
■□ PLASメールマガジン
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INDEX
□夏のワークキャンプの報告会を行います
■世界銀行情報センターコーヒーアワーにてエイズ孤児の現状をお話しします
□ケニア・ワークキャンプ事後報告
〜コーディネーターを勤めたスタッフより〜
■ウガンダ・ワークキャンプキャンパー特別インタビュー
□グローバルフェスタ2007のボランティアを募集しています
■最新エイズ孤児関連ニュース
●南アフリカ:不幸にくじけぬエイズ孤児
●ケニア:小児用エイズ新薬が米国で承認
●ナミビア:Aussenkehrを襲うエイズ
□編集後記
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□■夏のワークキャンプの報告会を行います
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エイズ孤児の現状報告会 〜ケニア・ウガンダ国際ワークキャンプを終えて〜
2007年夏、私たちはケニア・ウガンダにて国際ワークキャンプを開催しました。
エイズ孤児たちと共に過ごした2週間、
アフリカの子ども達のキラキラの笑顔、そして地域の人々の温かさ……
今まで自分の持っていた「エイズ孤児」のイメージが崩され、他の子どもたちと同じような、
とびきりの笑顔に魅了されました。
一方で、その影には貧困やエイズ、そしてエイズ感染者やエイズ孤児への差別…様々な問題を
目の当たりにしました。
交通費が払えなくてHIV/AIDSの治療を受けに病院に行けない人、
引き取り手のないエイズ孤児、
差別や虐待を恐れて子どもだけで暮らし始めたエイズ孤児たち・・・
問題へ取り組む現地の人々とともに生活し、日本の若者たち30人はそこで何を感じ、今何を思うのか。
エイズ孤児問題の光と影。この報告会では、参加者の生の声を中心に、子どもたちの様子や
PLASの現地での活動、エイズ孤児を取り巻く現状を報告します。
ふるってご参加ください。
■開催日時:10月20日 16:00〜18:00
■場所 JICA地球ひろば(広尾)302号室
地図⇒ http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
■参加費 300円(資料・飲み物代を含む)
■お申し込み
お名前、ご所属、メールアドレス、をご記入の上、
以下のメールアドレスまでご連絡ください。
info@plas-aids.org
定員30名 ※定員になり次第締め切ります。
■プログラム
16:00 はじめに
16:05 自己紹介
16:15 エイズ孤児とは、PLAS団体概要
16:25 映像
16:35 ワークキャンプ事業概要
16:45 ワークキャンプ報告
17:25 グループワーク
17:40 グループの発表
17:50 まとめ
18:00 終了
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□■世界銀行情報センターコーヒーアワーにてエイズ孤児の現状をお話しします
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世界銀行情報センター(PIC東京)エイズ孤児支援NGO・PLAS共催コーヒーアワー
「アフリカのエイズ孤児 〜現状とその課題、現場でのユースの挑戦〜」
現在世界には1500万人のエイズ孤児がいるといわれており、その約8割がサハラ以南のアフリカに
いるといわれています。
今回のコーヒーアワーでは、国境を越えユースをつなぎ、エイズ孤児を支える
地域をつくるPLASの試みや、アフリカのエイズ孤児の現状を、具体的事例を含めて紹介し、
子どもたちの安全がどのように守られるかを考えます。
<お話> 門田瑠衣子(エイズ孤児支援NGO・PLAS事務局長)
日時: 2007年10月11日(木) 午後6時30分〜8時
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京)
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル1階
地 下鉄三田線内幸町駅、日比谷線・千代田線・丸の内線 霞ヶ関駅下車
問合せ先: PIC東京(世界銀行情報センター)
E-mail: ptokyo@worldbank.org Tel:03-3597-6650
申込方法: 以下にアクセスし申し込みフォームにご記入ください。
参加費は無料。使用言語は日本語、日本手話通訳付き。
詳細はこちら
https://plas-aids.org/blog/2007/09/post_42.html
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□■ケニア・ワークキャンプ事後報告
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8月30日から9月15日まで、ケニア西部のウクワラ町にあるMathiwa PRIMARIYでワークキャンプをおこないました。
ワークキャンプでは主に、小学校に通うエイズ孤児を支援するために今年の2月から始まった農業プロジェク
トのフォローアップ、そして地域でHIVエイズ啓発ワークショップを開催しました。
農具を初めて手にするボランティアもおり、はじめは硬い土に苦戦している様子でしたが、
保護者や地域の方の協力を得ながら、前回のキャンプで植えたスクマウィキ(ケール系の野菜)が
青々と逞しく育つ畑の隣に、新たにキャベツ、たまねぎ、スクマウィキの種を植えることができました。
エイズ啓発ワークショップでは、現地団体の協力で地域住民のための無料エイズ検査のブースを設けたほか、
様々なパフォーマンスが行われました。ボランティアは歌とダンスを披露し、
生徒とボランティアが共演したエイズ啓発劇は会場を爆笑の渦に巻き込む一方で、
エイズやエイズ孤児に対する差別解消を訴えていました。
他にもエイズ孤児を抱える家庭への訪問、運動会や日本文化紹介授業などを行い、あっと言う間の2週間でした。
今回で2回目となるマシワ小学校でのPLASワークキャンプ。
地域の人や子どもの中には前回キャンプ参加者の名前を覚えている人もおり、
2週間は決して長い期間ではないけれど、少しずつ、でも着実に地域にインパクトを与えていることを実感しました。
ケニアワークキャンプ コーディネーター
谷澤明日香
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□■ウガンダ・ワークキャンプキャンパー特別インタビュー
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8月実際にワークキャンプの参加者としてウガンダを訪れたキャンパーに
9月メールマガジン特別企画としてインタビューを行いました。
題してキャンパーのアナタに20の質問!!!
キャンパーのあなたに20の質問
1,お名前は?
ティラノです。
2,年齢・ご職業は?
29歳、学生です。
3,日本では何を?
柔道部で心身を鍛えつつ(笑)、勉学に励んでいます。
4,ウガンダに行こうと思った直接のきっかけは?
「今年の夏ははアフリカ!」と思っていたのと、HIV/AIDSに興味があったので。
5,ウガンダについて最初に何を思った?
意外と涼しい!
6,学校で最初に子どもたちにあったときの心境は?
笑顔がキラキラしてて可愛いなぁ〜と思い、子どもたちの全身から、
私たちに会えた喜びが溢れていて感動しました。
7,ウガンダで何が一番楽しかった?
キャンパーたちと夜、ウガンダの焼酎Waragiを飲みながら語り合ったこと。
8,ウガンダで何が一番つらかった?
自分が通訳として英語に訳したとき、その人が伝えたいことがうまく伝えられなかった時。
9,ウガンダで抱いた一番強い想いは?
いろんな問題があって一筋縄じゃいかないけど、それでも何かをしていきたいという想い。
10,最終日何を思った?
適材適所。国際協力にはいろんな形があって、
自分のできることを自分が正しいと信じるやり方でやっていけばいいんだな〜と思いました。
11,日本に着いたとき何を思った?
暑い…&ご飯がおいしい!
12,ワークはどうでしたか?
力作業だったけれど、みんなで協力して何かを創りあげていく感じがすごく楽しかった。
13,ウガンダ人の現地ボランティアとの思い出は?
日本語をどんどん覚えていくウガンダ人キャンパーたちと、日本語でやりとりするのがとても楽しかったです。
14,学芸会はどうでしたか?
子どもたちが一生懸命でとてもかわいかった。自分たちの「よさこい」が
とても喜んでもらえて、みんなで頑張った甲斐があった。
15,地域の人たちの様子は?
私たちに興味深々で、道を歩いている時や買い物をする時など、いつもフレンドリーに接してくれた。
16,ウガンダの影響で日本でなにかする?した?
国際協力サークルに入っているので、そこでウガンダワークキャンプの報告会をします。
小さなことでも、これから何か自分にできることを探していきたいです。
17,またウガンダに行きたい?
機会があればぜひ。アフリカの他の国も見てみたいです。
18,地域のエイズの現状を見て、どんなことを感じましたか?
エイズの問題は、貧困と密接に関わっていて、HIV/エイズだけに焦点を
合わせていてもなかなか解決できなさそうだと感じました。
19,行く前のHIV/AIDSのイメージ、実際に現地での変化は?
日本でのHIV/AIDSは、どちらかというと「遠い世界」というイメージだったけれど、
ウガンダでは自分たちのすぐ身近にHIV/AIDSが存在していて、他人事ではないと強く感じました。
また、HIVポジティブの方たちが歌や踊りでHIVの啓発運動をしながら
力強く生きている様は、日本でのHIV/AIDSのマイナスのイメージを大きく変化させました。
20,PLASの活動についてどう思いますか?
活動されている中心メンバーの方々が、みんな信念と誇りをもって活動しているというのが
キャンプ中に話していた中ですごく感じられました。
とても努力されているので、これからもどんどんよい団体になっていくと思います。
これからも、PLASの活動にできる限り参加していきたいと思っているのでよろしくお願いします!
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□■グローバルフェスタ2007のボランティアを募集しています
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前回のメールマガジンでもご報告致しましたが、
PLASは10月6日、7日に開催される「グローバルフェスタJAPAN 2007」に出展致します。
グローバルフェスタとは東京都千代田区の日比谷公園にて開発途上国の現状と国際協力について、
市民の関心を高め、参加を進めるために開催される日本最大の国際協力イベントで、
NGOや援助関連政府機関、国際機関、大使館など約200団体が出展します。
PLASは今回が初の独自出展参加となります!
ブースでは活動地域の子どもたちの様子を写真で展示し、アフリカ小物の販売等もいたします!
もちろん、グローバルフェスタにお越しの際はPLASのブースにも顔を出していただきたいのですが、
実はPLASでは当日ブースでのイベントボランティアをまだまだ募集しています!
エイズ孤児支援にチョット興味があって、PLASにもチョット興味を持っていらっしゃる方。
チャンスです!
関心のある方は、info@plas-aids.org まで、お名前、所属、参加希望日を明記の上、ご連絡ください。
グローバルフェスタ2007ホームページ
http://www.gfjapan.com/
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□■最新エイズ孤児関連ニュース
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●ナミビア:Aussenkehrを襲うエイズ
エイズによって増加の一途をたどる疾病率と死亡率が
いやおう無しにAussenkehrの人々の生産能力、食料、生活の安全保障を脅かし続けている。
「(エイズの)流行は住民の大半をよりひどい貧困状態に追いやっている」と町の福祉職員は言っている。
Aussenkehrはナミビアで急成長している町のひとつ。
収穫時期には雇用を見つけようと希望する人々で溢れかえるこの町の季節労働者人口は約2万人だが、
そのうち4分の1の人数のみが農業会社に雇われている。
「一度Aussenkehrまでやって来ると故郷に戻るのはとても難しくなる。
仕事を得るためには次の収穫時期までここに残るほうが良い。
一度家に戻り、再び戻ってくるためには高い交通費が問題だからだ」とある住民は言う。
結果として多くの者たちは自分たちでなんとか生活費を工面しなくてはならなくなり、
時には生きるために手段を選んではいられなくなる。
「この町では人が死に行く傍らで人々は病気を患っています。
残された孤児たちの面倒をみたり、彼らを親の郷土に帰還させることなどもチャレンジの一つ」と職員は言う。
現在、町には60人ほどの孤児と弱い立場にある子どもたちがいる。
彼らは一見して親もなく、生きるすべもなくただ放浪している。
これらの子どもたちは死亡した親たちの死亡証明書などを保持していないことが多く、
福祉助成金を受けるのが難しいという問題に直面している。
こうした問題は親が亡くなってすぐに埋葬されるような土地柄では難問だ。
結果として、残された子供が孤児補助金に申請を行う時に両親の死亡を証明できないことが多く
KeetmashoopまたはLuderitzなどの遠方の都市まで行かなくてはならない。
孤児や両親の死によって貧困に窮している子どもたちの中で、
少女たちの多くは自分や兄弟たち、またよくあることに自分の子どもを支えるために
ショッキングなほど早い年齢でセックスへ駆り立てられる。
しかし、孤児の少女たちはさらに悪い境遇になることが多い。
伝統的に社会的に低い地位を占め、性的搾取を受けやすく、
身体的特徴から言っても少年たちに比べてHIV/AIDSに罹る可能性が高いためである。
「エイズは改善されつつあった少女たちの状況を逆戻りさせてしまいました。」
「我々は彼らが生きる抜くためのひどい選択肢(時にはそれすらもない状況)を見つめなくてはなりません」
と町の健康オフィサーは言う。
サハラ以南アフリカでは1200万人の少年少女たちがHIV/AIDSによって親を失い孤児となり苦しみあふれている。
●南アフリカ:不幸にくじけぬエイズ孤児
ナティが12歳の時、父親がエイズで他界した。
母親と兄はそれぞれ職探しに出て行ったっきり戻ってこない。
その結果、ナティが10歳の妹、8歳の弟の世話をすることになり、
スワジランド、モザンビーク両国と国境を接する経済的に荒れ果てた地域での自立を迫られた。
親戚に預けられていた3人の弟妹も半年後には家に帰された。
「当時、私はまだ学生でしたから、帰宅後は近所の家畜の世話や庭の手入れなどをして
月に200〜300ランド($27〜$42)のお金を稼いでいました」とナティは語る。
毎日を食い繋ぐ生活が続くこと約2年、彼は地域で行われていた孤児の保護活動を知った。
増え続けるエイズ孤児対策として、イギリス人医師が2000年に始めたプロジェクトだった。
この活動に救われ、ナティと弟妹たちは食に困ることはなくなり、
同じような環境に置かれている他の孤児たちと悩みを分かち合う場を得ることができた。
2002年、活動での孤児の代表にナティが選ばれ、ケープタウンで行われた会議に参加、
翌年には大学に進学し、ボランティアとしてプロジェクトに参加、
2005年には活動センターの責任者となった。
「時には私がいたような環境の家庭に食料を分配しに行くことがあります。
この地域にはまだエイズ孤児が多くいますし、彼らのために働くことができ、
とてもうれしく思っています」と、ナティは活動への思いを口にした。
現在、この活動は600人のエイズ孤児を保護し、
その9割がエイズ関連症候群に苦しむ1200人の患者を支援している。
保護活動に従事している中で、ナティはコンピュータ技術に魅せられ、
活動の支援を受けてウェブデザインなどを学んだ。
現在では保護活動に参加する傍ら、文具店を改装し、
インターネットカフェを経営することを目指している。
ナティは弟妹たちを現在でも支援し続けている。
また、職探しに行き、去年帰郷した兄にも経済的支援をしている。
「昨年、ずっと手紙を送り続けていた母からも連絡がありました。
過去はもう忘れているから、早く帰ってきてほしい」と、
ナティは当時から変わらぬ母への思いを語った。
●ケニア:小児用エイズ新薬が米国で承認
今月、米国食品医薬品局(FDA)は3種類のエイズ治療薬を調合させ、
1錠を服用するだけで済む小児用新薬を承認した。
この新薬は12歳未満の小児が対象で、
米国が世界で展開しているエイズ対策活動で使用されていくとみられる。
このジェネリック新薬はインドのシプラ社製で、
エイズ治療薬のlamivudine, stavudine, nevirapineを調合したもの。
ケニアは米国がエイズ対策分野で支援をしている国の一つ。
今年度は包括的なHIV/AIDS対策費用として約3億6800万ドルの支援金を受けている。
支援対象分野として特に注目されていたのが子どもへの対策であり、
この新薬によって15歳未満の子ども、約15万人がその恩恵を受けることになる。
専門家たちもこの新薬に大きな期待を寄せている。
今年6月には、発がん物質が含まれているとして
エイズ治療薬Viraceptの市場からの回収があったばかり。
ケニア政府も同薬の破棄を決定している。
https://plas-aids.org/blog/cat8/weekly_news_update/
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□■編集後記
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ケニアからもワークキャンプメンバーが無事帰国しました。
何を感じてきて何をこれからやってくれるのでしょうか。
彼らに負けないように自分も頑張らなければと決心を新たにしています!
遂にグローバルフェスタも単独出展!
最近はワクワクすることが多くて、気合いが入ります。
これからもさらに力を尽くしていきますので、
どうぞよろしくおねがいします。(佐々木)
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