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エイズ孤児の今がわかる!PLASメールマガジン013(2007-07-15)

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P┃L ┃ A┃ S ┃ https://plas-aids.org/blog/
━┛━┛━┛━┛     2007/7/15  第十三号
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□■□    エイズ孤児の今がわかる!
■□     PLASメールマガジン

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INDEX
□エイズ孤児デーキャンペーンPieces for Peace活動報告
〜5月7日の世界エイズ孤児デーに伴い、
5月の一ヶ月間行いましたPieces for Peaceの報告です。〜

■PLAS運営スタッフに突撃インタビュー
〜2007年2月ケニア国際ワークキャンプ参加者、現在イベント担当の郭晃彰さん〜

□ 中長期ボランティア、国内ボランティア募集のお知らせ。

■クリック募金を開始しました。

□アフリカ・エイズニュース
●クリントン氏、新たな抗エイズ薬協定を発表
●ウガンダ:子どもから青春を奪うエイズ
●マリ:HIV感染を知る孤児の心の痛み

■編集後記
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□■エイズ孤児デーキャンペーンPieces for Peace活動報告
5月7日の世界エイズ孤児デーに伴い、
5月の一ヶ月間行いましたPieces for Peaceの報告です。

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PLASでは世界エイズ孤児デーにあわせて5月から1ヶ月間、
エイズ孤児の現状を寄り多くの方に知っていただくために、
「世界エイズ孤デーキャンペ−ンpiecies for peace
〜あなたに伝えたい7つのノンフィクションストーリー 」を実施いたしました。
目標値には届かなかったものの、5月31日の段階で

・映像クリック数1300人
・HPヒット数2000人
・mixiコミュニティ参加者650人
コミュニティリンク11団体

とたくさんのみなさまにご協力いただき成功させることができました。

このキャンペーンをきっかけに、PLASは、主にヨーロッパやアフリカの
NGOが参加している第6回世界エイズ孤児デーキャンペーンのパートナーに
正式に加盟され、日本での取り組みとして本キャンペーンが紹介されています。
またクリック募金も今回のイベントを通して実現することができました。

今回のキャンペーンは今年が初めてということもあり、どのようにすれば
多くのみなさんに「エイズ孤児問題」に関心を抱いてもらえるか手探り状態で、
正直なところもっと改善できるのではないかと思うところもたくさんありました。

しかし、賛同いただいた多くの方に「世界にこんな問題があったんだ」とか
「なにか自分たちにできることはないですか?」などの温かいメッセ−ジを頂き、
今回のイベントを運営してよかったなと心から思いました。

やはり世界の裏側で起こっているような問題で、彼らと 全く違う生活を
送っている私たちには想像することが難しいですが、少しでも彼らを
理解しようとする気持ちがpieceになり世界がPEACE!!になるんだと
身をもって感じました。

今後このキャンペ−ンが今回のようにwebを使ったキャンペ−ンになるのか
まだはっきり決まっておりませんが、来年、再来年と継続的に行って
いこうと思っております。
その際もぜひ皆様のご協力をいただければと、思います。

本当にたくさんのお力添えありがとうございました。

世界エイズ孤児デーキャンペーン企画担当 一宮暢彦

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□■PLAS運営スタッフに突撃インタビュー
2007年2月ケニア国際ワークキャンプ参加、
現在イベントを担当の郭さんにインタビューをしました。

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これから連続してPLAS運営スタッフに突撃インタビューをしていきます。
第一回は、2007年2月に行われたケニア国際ワークキャンプに参加した
郭晃彰さん(通称:あっちゃん)です。
あっちゃんは現在早稲田大学2年生でPLASの運営スタッフでイベント・HPを担当し、
大学ではイベント企画サークルで活動中です。

Q1:PLASスタッフをはじめたきっかけは?
2007年2月のケニア国際ワークキャンプに参加したことです。
キャンプに参加するまでは国際NGOには特に興味がなかったんですが、
実際にキャンプに参加することで「自分もなにかしたい」と思いました。
このキャンプ〈その他なんでもきっかけはあるけど〉との出会いという
きっかけを大切にしたかったんです。出会ったケニアの人のために何かを
するには…スタッフになることが一番近道かなと思いました。

Q2:ワークキャンプに参加して、一番印象に残っていること
アフリカ人たちが「笑っている」ことですね。
日本で生活して、たまに見るアフリカの映像や、彼らの顔は笑っていなかったんです。
そうやって偏った報道がなされている。同情をさそうような…。
でも、実際に出会った彼らはいつも笑顔でした!
日本にいては見られない「生のアフリカ」。
それが一番印象に残ってますね。

Q3:これからPLASにどう関わっていきたいか。
国際協力に興味がある人、そんな人は今多いと思うんです。
でも、一歩踏み出せず何もやれてない人が多いのが現状であると思う。
僕は大学のサークルでのノウハウを生かして、若い人たちにおもしろく、
行ってみたい、何かしたいと思ってもらえるようなアクションを日本で
起こしたい。日本を、世界を変えていくのは、若い人たちだと思います。

あっちゃん、ありがとうございました!
次回8月号では中長期ボランティアとしてウガンダで活動した吉竹みおさんに
インタビューをしたいと思います。お楽しみに!!

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□■中長期、国内ボランティア募集のお知らせ

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PLASでは現在、中長期ボランティアと国内ボランティアの募集を行っています。

●中長期ボランティア
3ヶ月〜1年間程、現地のコミュニティーに溶け込みながら、じっくりと
活動に取り組む、ボランティアプロジェクト。
日本と現地をつなぎ、エイズ孤児のために現場で行動を起こします。
ケニアとウガンダ二カ国へのボランティアを募集しています。

詳しくはこちら!
https://plas-aids.org/blog/mtv.html

●国内ボランティア
エイズ孤児を支援する活動は現地ではもちろん、国内でも可能です。
翻訳、発行物のデザイン、イベントヘルパー、HP管理などがあります。
少しの時間でも、あなたの思いを行動に移してみませんか?

詳しくはこちら!
https://plas-aids.org/blog/domestic.html

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□■クリック募金を開始しました!

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PLASのエイズ孤児支援クリック募金が開始しました。

携帯電話サイトからクリックするだけで、
1クリック=一円を協賛企業がかわりに寄付してれ、
クリックにご協力頂いた方には一切お金がかからず募金ができます。

ただし、PLASへの募金はauの携帯からしかできませんのでご了承ください。

携帯サイトはこちらです。
携帯から⇒http://bokin.tv/

PCからご覧になりたい方はこちら(ただし募金はできません)
http://wapnavi.net/click/template/pc/index.html
http://wapnavi.net/click/template/pc/ngonpo/hivkoji.html

「子どもたちの夢をかなえたい!」そんなスタッフの思いから始まりました。
ご協力、よろしくお願いいたします。

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□■アフリカ・エイズニュース

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●クリントン氏、新たな抗エイズ薬協定を発表

アメリカのクリントン前大統領は、国際医療品購入ファシリティ(UNITAID)の
協力のもと、クリントン財団とインドの製薬会社2社(シプラ社、
マトリックス・ラボラトリーズ社)との間で開発途上国への抗HIV/AIDS薬の
安価な提供を目的とした協定を締結したことを発表した。
この協定によって、第二選択薬としての抗レトロウィルス薬の価格を
25〜50%ほど低減させることになった。第二選択薬とは、それまで施していた
比較的安価な治療の効果が上がらなかった場合に使用される薬を指す。

「1日1錠という、非常に簡単な服用方法での
エイズ治療が開始された時点から1年以内に、
抗エイズ薬を途上国で$1以下で提供することを発表します」と、
財団事務所があるニューヨークでクリントン氏は語った。
これは、現在アフリカで入手可能な薬の45%、
その他多くの中所得国においては最大67%の価格低下になるという。

安価な1日1錠の薬は、
tenofovir、lamivudine、efavirenzという
3種の薬を混合させたものだ。
「この薬は現代科学が送り出せる最高水準のもの。
各国政府が将来使用していただけるように今回この価格を提示した」と、
クリントン氏は語る。

「第二選択療法は驚くほど高価なもの。
第一選択療法に比べて10倍ほどする。」
と語るのは世界エイズ・結核・マラリア対策基金の広報。
「薬を買う余裕があるかどうかに関係なく、
必要としている状況なら、その人は生きるか死ぬかを迫られている」と彼は言う。

大統領を退任した2001年から
クリントン氏は財団を世界のエイズ対策に充ててきた。
現在、約75万人が財団を通して抗エイズ薬を受け取っている。

●ウガンダ:子どもから青春を奪うエイズ

HIV/AIDSが子どもに大人になることを強いている。
両親、または保護者がエイズで亡くなると、
年長の孤児、特に女の子が弟妹の面倒を見なければならなくなるためだ。
調査によると、ウガンダには約250万人のエイズ孤児がおり、
家庭で家長になっている孤児たちも少なくない。

「両親の死が孤児たちを孤独にし、就学の機会を遠ざけ、
結果として軽蔑の目にさらされたり児童労働に従事させられる」と、
国家児童会議事務局長のジョイス・オティム氏は語る。

両親が亡くなった時、祖母が家長になることもあるが、
家庭環境を維持するのは難しい。
そして祖母が亡くなると、分裂した拡大家族の現状もあり、
孤児の引き取り手が現れることは稀である。
結果、子どもが家長となる家庭が多くなる現象が起きている。

ウガンダで家長が子どもという家庭は90年代前半から増え始め、
以降、タンザニア、ザンビア、ジンバブエと、HIV/AIDSとともに拡大し、
現在では世界的な問題となっている。
一部の調査では、全世帯のうち、子どもが家長になっている家庭の割合は
ジンバブエで3%、ザンビアで7%、ルワンダでは13%にも上る。

HIV/AIDSコンサルタントのリディア・マンゲレラ医師は
孤児が多く生まれるのはエイズの拡大を防げないからではなく、
多くの親がARV(抗レトロウィルス薬)を服用できていないからとしている。
「治療を受けられる人数が増えているにもかかわらず、ARVを利用する親が
少なすぎる。これでは親は早くに亡くなり、孤児が取り残されてしまう」と、
マンゲレラ医師は危惧している。

●マリ:HIV感染を知る孤児の心の痛み

約13年もの間、親は「血の病気」で死んだとメイモーナは聞かされてきた。
病気がエイズだと知ったのはつい3ヶ月前のことで、彼女も感染していた。

「友だちに相談することなどできない。おばあちゃんだけが知ってる」と、
首都バマコにある病院での定期検査のときにメイモーナは語った。
メイモーナの祖母は養女に病状をずっと隠してきた。
「エイズにかかると、周りからとんでもないことを言われてしまうから…」

マリでのHIV感染率は1.7%。アフリカの平均からすれば低い。
だが病気への意識と知識の低さから、感染者への差別が重大な問題になってきている。
また、エイズ孤児にHIV感染を告知する時期については、
早急に伝えるべき、分別がつく年齢まで待つべきなど、
医療従事者のなかでも意見が分かれている。

HIV/AIDSプログラムの責任者、ピエール・ロバート氏は早めに告知するべきだと語る。
現場にいる医師も、感染を認識している子どもの方が
服用方法が厳しく指定されている薬を規則正しく服用し続ける傾向が強いという。
感染を知らされたメイモーナも、今まで以上に抗レトロウィルス薬を
きちんと服用するようになった。
告知を受けてからの3ヶ月間、彼女はカウンセリングを受け、
同じような境遇にいる子どもたちとも知り合った。
彼らとのグループセッションでは免疫機能や薬のことを共に学び、
プライベートでも頻繁に連絡を取り合うほど仲がいいという。

「精神的なケアをカウンセリングを通して行うことがとても重要です。
エイズという病気が子どもたちを引き合わせましたが、
感染していても前向きに生きれるということをお互いから学び取っている」と、
ロバート氏は語る。

夕方、誰にも話せない秘密が存在する世界へメイモーナは戻る。
本を脇に抱え、帰り支度をする彼女の表情が次第に深刻になっていった。

https://plas-aids.org/blog/cat8/weekly_news_update/

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□■編集後記

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早いもので夏のワークキャンプまであと1ヶ月を切りました。
今年の2月に自分が滞在をした地域に、新たに日本人が向かうと思うと
なんだか複雑な気持ちです。子どもたちがキラキラの笑顔で日本人を追いかける
姿が目に浮かびます。
キャンパーの帰国後は報告会を行いますので、みなさま是非足を運んでみてください。
先月から始まりましたクリック募金も、引き続きよろしくお願いいたします。(田熊)

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