先日終了したカウンセリング事業は、現地のパートナー団体であるSWAK-Nyanza (Society for Women and AIDS in Kenya)と連携して実施した事業です。
同団体は2000年からキスム周辺で女性や子どもを対象にエイズ問題に取り組んできました。
今回は団体の代表であるパメラさん(Ms. Pamela Ogoi)についてご紹介します。
彼女は20年以上もエイズに影響を受けるキスムの子どもたち、女性たちのための活動に従事してきました。
パメラさんの生い立ちや活動に対する思いをお聞きしました。
私は1969年ナイロビに生まれました。
9人きょうだいで、幼少期に両親とともにオユギ(キスムの南にある街)に移り住みました。
子どものころは常に先頭に立って行動し、遊びでも勉強でもいつも仲間の中心でした。
大人数の子どもたちを率いたり、指示を出したり、先生のように振る舞うことが好きで、
そんな子ども時代が団体をまとめる今の仕事に結び付いているのだと思います。カトリック修道女になることも考えていましたが、
ソーシャルワークを学ぶために大学に進学しました。
学生時代、キスムでコミュニティヘルスや児童サービスを展開するNGOで働くようになり、ストリートチルドレンやエイズで孤児となる子どもたちを支援する活動をしていました。
1993年から94年にかけては、アイルランドで社会開発について学ぶ機会も得ました。学生時代の経験から、特に女児や女性のために働くことを志すようになりました。
子どもの成長や子どもの幸福にとって母親の影響はとても大きく、彼女たちに働きかけることが重要であることを学んだからです。SWAKではシングルマザーやエイズの影響を受ける女性のための活動をしてきました。
HIVやエイズが蔓延するこの地域では、まだ多くの人が支援を必要としています。
資金難で団体の運営が困難なときもありますが、子どもや女性をサポートすることへの情熱で乗り越えてきました。プラスと共同実施したカウンセリング事業では、エイズの影響を受ける子どもたちが困難を受け入れ、彼らの人生を通してエイズやその他の問題に対処できるようになる機会を与えることができました。
PLASとその支援者の方々にはいつも感謝しています。
Pamela Ogoi